クリニックブログ

2015.12.28更新

今年も余すところあと、4日となりました。診療は今日明日のみですが、一年を振り返って今年も無事診療を続けて来られたことに感謝をしています。これからも安心・安全な医療を継続していくために、日頃、救命処置のスキルを磨いていく必要があると考えています。臨床医として救急の現場でできなければならない主義があります。研修医のころはそれができるかできないかで優劣が決まってしまうほどのことです。その手技とは気管内挿管、中心静脈ライン確保、緊急気管切開、胸腔ドレーン挿入、腰椎麻酔、消化器科であれば緊急内視鏡下止血術(食道静脈瘤を含む)などです。病院の先生であれば、こんなの当たり前だよという手技ですが、開業してしまうとなかなか技術を維持していくのが困難です。私が救急病院で当直医として勤務しているのは、当クリニックを受診される患者さんが急変したときに対処できるようにという思いがあるからです。設備が不十分なためすべてができるわけではないですが、どんな状況でも焦らず冷静に対応しなければなりません。来年もレベルを維持するために、精進していく所存です。

投稿者: みなと芝クリニック

2015.12.26更新

先日、厚労省から2016年度診療報酬改定において削減することが報告されました。主に薬価が削減され、医療本体は漸増します。すなわちどういう事かと言いますと、初診料や再診料がアップするのです。患者さんにとっては全体でみれば医療費は安くなるのですが、医療機関をいくつもはしごしますとその都度、初診料や再診料が請求されますので、その分負担が増えることになります。医療費を節約するためには受診する医療機関を減らさなければなりません。そうはいっても多くの方は複数の疾患を抱えていますし、疾患によって専門科を分けて受診することは大変面倒です。例えば糖尿病を患っている患者さんで変形性膝関節症を併発しますと、内科と整形外科をそれぞれ受診することになります。また、腰痛症と便秘症で整形外科にかかっているいる患者さんが血便を発症したときは消化器科を受診すると思いますが、痔であった場合は新たに肛門科を受診しなければなりません。患者さんにとっては手間ですし、お金もかかります。当院はこのような問題を一つのクリニックで解決することをコンセプトの一つとして、都心で立ち上げてやってきました。社会保障費が増大したこの時代こそ、当院のようなあらゆる疾患に対応できる医療機関が必要とされてきていると思います。当院を受診された場合は、気になることがあれば何でもご相談ください。きっとお役にたてると確信します。

投稿者: みなと芝クリニック

2015.12.15更新

一般に薬の副作用とはその薬の目的以外の人体に有害な作用を指します。たとえば鎮痛剤を服用した際にできる胃潰瘍、血液をさらさらにする薬の内服で起こる脳出血、コレステロールを下げる薬でなる筋肉痛などが代表的なものです。ところが副作用の中でもそれが逆にある人にとっては有益な作用となることがあります。酸化マグネシウムは元来、胃潰瘍の薬でありましたが、副作用に下痢がありました。便秘の人に服用していただいたところ、便秘が解消したので今では便秘薬として知られています。他にはある種の緑内障の点眼薬を使用していたところ、睫毛が伸びてくるという反応がみられたため、現在は美容目的で専用に製剤化されたものもあります。あるED治療薬は前立腺肥大症に有効であるだけでなく、発毛促進作用もあることがわかっています。ここからが本題ですが、最近あるED治療薬が糖尿病予備軍の方のインスリン感受性を改善するという報告がされました。作用機序はまだはっきりしていませんが、動物実験ではβ細胞の機能が改善し、インスリン分泌能が亢進することが示されており、これが何らかの作用を経てインスリン感受性が改善されるのではないかと考えられています。女性でも同様の効果が認められているということです。糖尿病の方でEDでお悩みの方には特に朗報ではないでしょうか。更なる臨床研究結果が待たれます。

投稿者: みなと芝クリニック

  • クリニックBLOG
  • お問い合わせ
  • Doctor's File ドクターズファイル vol.3154 川本 徹院長