クリニックブログ

2017.09.04更新

お味噌は1300年以上も前からある日本を代表する発酵食品で、健康や長寿に良いことが知られています。しかしながら、お味噌は食塩の過剰摂取につながるということで、高血圧や脳卒中の危険が高まると考えられてきました。しかし、今年の7月にその考えを覆す研究結果が広島大学から発表されました。お味噌には含まれる塩分の影響を減弱させる成分があり、高血圧や脳卒中の発生率を下げる効果がわかってきたのです。今までは塩分を控えるためにはお味噌汁の摂取回数を減らすように指導してきました。およそお味噌汁一杯には1~2gの塩分が含まれると言われていますので、一日一杯にすれば2~4gの減塩となり、日本人の塩分平均摂取量を11gとすると、約7~9gの塩分摂取量になります。ほぼ推奨される塩分摂取量程度になります。もし、お味噌の塩分は気にしなくていいとなりますと、その他の塩分の多い食材や食事(醤油、漬物、魚の干物など)を制限しなければなりませんが、どの程度制限すればいいか、目安があいまいになるので難しくなります。塩分以外のお味噌の成分だけを摂れるといいのですがね。追伸 お味噌は熟成が良いそうです。

投稿者: みなと芝クリニック

2017.08.21更新

皆さん、「わかさ出版」という出版社を御存知ですか?先日、この出版社から原稿依頼がありまして、「わかさ」10月号の68ページに掲載されました。内容はマイコプラズマ肺炎、肺炎球菌性肺炎、夏型過敏性肺炎に関するものです。よく夏風邪は長引くと言われますが、原因によって治療法が異なるため、お門違いの治療をすると治らないから長引くのです。肺炎球菌の時とマイコプラズマとでは使う抗生剤が違います。過敏性肺炎は抗生剤が効きません。詳細な病歴と必要があれば血液検査で診断し、治療を受ければ心配はありません。おかしいなと思った時は、当院にご相談ください。

 

投稿者: みなと芝クリニック

2017.07.20更新

私事ですが、昨年の春に虫歯がひどくて、歯医者さんに治療をしてもらいました。最初はあまりにもひどくて、痛みで食べられなくて2㎏ほど体重が減りました。自分の感覚では義歯かインプラントかなと思って、最初に罹った歯医者さんではやはりそういわれたのですが、セカンドオピニオンで別の歯医者さんに行ったら、できるだけ自分の歯を残した治療が可能だと言われて、お願いすることになりました。一か所ブリッジが必要だったのですが、このブリッジの部分が歯肉に当たり、炎症を起こすようになりました。他のかぶせた所も時々炎症を起こしたので、ブラッシング以外に抗生剤を何度も服用しなければなりませんでした。そのうち、馴染んでくれば落ち着くと言われましたが、約1年経ても状況は一進一退でした。ある時、口腔内細菌のプロバイオティックスがあることを知り(実は以前からあるのを知っていたのですが)、使用経験者から勧められたので使ってみたところ、ぴたっと歯肉炎が再発しなくなり、抗生剤もいらなくなったのです。サプリで効くのはコエンザイムQ10ぐらいだったので、大変驚きました。このプロバイオティックスはオラリス菌、ウベリス菌、ラッタス菌という菌でできており、虫歯や口臭予防にもなるようです。当院でもこのサプリを扱っておりますので、口の問題でお悩みの方は是非ご相談ください。

投稿者: みなと芝クリニック

2017.06.22更新

今年は春から梅雨の時期にかけて寒暖の差が激しく、風邪が長引いている方が多いです。慢性の咽頭炎や扁桃炎、あるいは喘息性気管支炎に移行している可能性があります。いつまでも風邪薬を服用するのも副作用が心配です。3週間以上風邪症状が続く方は桔梗を含む漢方薬がお勧めです。桔梗は「鎮咳」、「去痰」、「消炎排膿」作用があることが古くから知られており、中国や朝鮮半島では重要な薬草として扱われております。トラジという焼き肉屋さんがありますよね。「トラジ」は桔梗の根っこのことで、「強壮」の効果があるそうです。風邪で体力を消耗したときに「桔梗」は良いのですね。風邪が長引いている方に特にお勧めです。当院でももちろん、処方いたしますので、ご相談ください。

投稿者: みなと芝クリニック

2017.06.20更新

今までも海外ではコーヒーを良く飲む人は肝臓癌を始め、大腸癌や子宮体癌のリスクを減らす内容の報告がされてきましたが、日本人でのデータはありませんでした。この度、愛知県がんセンターの先生が日本人における症例対照研究を行い、その結果を報告しました。それによると、コーヒーを一日3杯以上飲む方は、下部大腸癌(直腸癌を含む)の発生頻度が有意に飲まない人より低いという結果がでたようです。コーヒーに含有されているポリフェノールの一種のクロロゲン酸の抗酸化作用により、癌の発生を抑制していると考えられています。コーヒーはカフェインによる副作用ばかり注目されてしまい、癌の予防として証明された今、見直され始めています。胃が弱い人にはお勧めできませんが、一日3杯程度ならなんとかなる気がします。たばこを吸う休憩の代わりに、コーヒーで一服の習慣に切り替えてみてはいかがでしょうか。

投稿者: みなと芝クリニック

2017.05.15更新

しばらく間が空きましたが、実は今日、みなと芝クリニックが開院してから7年が経ちました。ようやく最近、自分の目指すクリニックができてきたかなという感じですが、まだまだ進化していかなければならないところが山積していますが、ここまで無事やってこれたことに感謝しつつ、更に精進して参ります。8年目は末広がりということで、診療の質およびサービスをアップするとともに、新しい医療機器の導入も考えております。今年の秘策は桃栗三年柿八年といいますように、コツコツと努力することです。我慢、辛抱、忍耐を信条にこれからも誠心誠意診療を続けて行きますので、宜しくお願いします。8年目のご挨拶とさせていただきます。

投稿者: みなと芝クリニック

2017.04.07更新

働き方改革が話題を呼んでいます。過労死を防ぐため、ブラック企業に対する取り締まりなどですが、職種や仕事内容でその考え方はだいぶ変わると思います。医師のように経験や技術を積むのがよりいい医師として評価される場合は、勤務時間を厳しく制限するとよりよい医師の育成を阻んでしまう結果になりかねません。医師の場合は患者さんがあっての職業ですから、私が研修医の頃は少しでも長く病院にいて、多くの患者さんを診るのが、よりいい医師というか医師として大成する近道であると信じていました。もちろん、長く病院にいればいいというものでもありません。効率が良ければ同じ時間を費やしてもより多くの経験や技術を習得できます。しかし、患者さんは夜中でも発生しますし、その場に居合わせなければ経験はゼロになります。ある程度マスターした後であれば、その限りではありませんが、若い研修の時でしか体験できないこともあります。そのチャンスをみすみす逃してしまうのはもったいない話です。ですから、法律などで決めないで、本人の自由選択の余地を残すべきではないでしょうか。最終的には仕事のできる人、使える人が信頼されて仕事を任せられるのです。そこには仕事に対する責任が発生しますので、責任感の有無も大事といえます。経験豊富な腕のいい医師がやっぱりいいですよね。

投稿者: みなと芝クリニック

2017.03.24更新

2016年に50歳以上の帯状疱疹予防の適応に追加承認されたことは周知のことと思われますが、統計によりますと日本人の成人の90%以上が水痘帯状疱疹ウィルスに既に感染しており、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験するとの推定がされています。ドイツやオーストラリアでは50歳以上の帯状疱疹に罹患した人の死亡が10万人あたり0.21~0.27人/年と報告されていることから、帯状疱疹はあなどれません。また海外ではワクチン接種後、帯状疱疹の発症は約半数に減少することが報告されています。既に公費によるワクチン接種がアメリカ、カナダ、オーストラリアで始まっていますが、日本でも定期接種が検討され始めました。現在はまだ自費(7000円程度)ですが、帯状疱疹にかかったことがある方は再発予防のために早めのワクチン接種をお勧めします。もちろん、水痘に罹ったことのある方も、発症を未然に防げます。興味関心のある方は当院受付までご連絡ください。

投稿者: みなと芝クリニック

2017.03.02更新

最近の大腸がんの生存率には目を見張るものがありますが、一体何が良くなったのでしょうか。新規抗がん剤は分子標的治療が開発中ですが、ほぼ出尽くしている感があります。先日、私の後輩が大腸がんの化学療法について講演会を行ったので、頑張って聞きに行きました。要するに、抗がん剤の治療はまずファーストラインの治療を行なって、それでも再発が見られた時にセカンドラインの治療を行なうようです。ここまでは、副作用があってもホストは耐えられるほどの体力があり、生存期間やQOLは向上します。ここまで治療しても再発した場合、今まで手立てが無かったので追加の治療は諦めていました。一時、免疫療法というのが選択肢にありましたが、エビデンスに乏しいため、あまり積極的に行われていません。最近、サードラインの治療として、副作用が少なく延命効果のある治療法が出てきました。これを別名サルベージライン(救援)治療といいます。具体的にはレゴラフェニブやロンサーフという薬を使うのですが、これによって生存期間が上乗せされたのです。もちろん、それに取って代わる治療が開発されればいいのですが、現状はなかなか難しいようです。それでも20年前に比べると、各段に良くなっています。後輩のような先生たちの努力によってもたらされたものです。先輩として、誇らしさを感じた日でした。

投稿者: みなと芝クリニック

2017.02.14更新

切らない痔の手術というのが世に出てから10年以上経ちますでしょうか。私は開院前から、茨城県でジオン注療法に取り組んできました。いかに切らないで痔を治せるか、今まで切っていたものを切らないで、切った時と同様の治療効果を出せるか、ある意味冒険でした。今では500例を超える治療経験から、切らずに治せる痔を判断することができます。最近、週刊朝日2月10日増大号「痔のいい病院 全国464リスト」が刊行されましたが、その中で各施設のジオン注療法の施行数が報告されています。症例数に目を取られると、有名病院ばかりがいい病院のような感じに受け取られますが、全体の手術の中で切らない治療を行なった比率(切らない率)を見るとその医療施設の性格がわかります。ちなみに東京都でリストされた中で、年間50例以上のいぼ痔の治療を行なった施設に限りますと、当院は上から2番目の切らない率(86%)でした。重症患者が多い病院と単純な比較はできませんが、切らないで治すという信念が数値で表されたのだと思います。これからも精進していこうと思います。

投稿者: みなと芝クリニック

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