クリニックブログ

2017.03.02更新

最近の大腸がんの生存率には目を見張るものがありますが、一体何が良くなったのでしょうか。新規抗がん剤は分子標的治療が開発中ですが、ほぼ出尽くしている感があります。先日、私の後輩が大腸がんの化学療法について講演会を行ったので、頑張って聞きに行きました。要するに、抗がん剤の治療はまずファーストラインの治療を行なって、それでも再発が見られた時にセカンドラインの治療を行なうようです。ここまでは、副作用があってもホストは耐えられるほどの体力があり、生存期間やQOLは向上します。ここまで治療しても再発した場合、今まで手立てが無かったので追加の治療は諦めていました。一時、免疫療法というのが選択肢にありましたが、エビデンスに乏しいため、あまり積極的に行われていません。最近、サードラインの治療として、副作用が少なく延命効果のある治療法が出てきました。これを別名サルベージライン(救援)治療といいます。具体的にはレゴラフェニブやロンサーフという薬を使うのですが、これによって生存期間が上乗せされたのです。もちろん、それに取って代わる治療が開発されればいいのですが、現状はなかなか難しいようです。それでも20年前に比べると、各段に良くなっています。後輩のような先生たちの努力によってもたらされたものです。先輩として、誇らしさを感じた日でした。

投稿者: みなと芝クリニック


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