クリニックブログ

2015.03.12更新

先日、元同僚の鈴木君が長年かかって論文を出しました。内容はインスリン様成長因子が胆道癌細胞から分泌されていること、そしてその発現量が予後と相関しているということです。この因子は他の癌細胞ではかなり解析されており、抗がん剤として受容体の阻害剤の開発が進んでいますが、胆道癌で本因子の発現を証明した研究は希少ですので、大変価値のある論文です。手前味噌ですが私も共著者とさせていただきました。本因子をターゲットとしたいわゆる分子標的治療薬は、他の分子標的治療薬で賄いきれない領域をカバーすることが期待されます。副作用としてはインスリン様分子の働きを阻害するため、糖尿病の状態になる恐れがあります。高血糖の状態は癌の治療にも影響しますので、対策としてはSGLT2阻害剤のような血糖を下げる薬を併用するといいのではないかと考えています。いずれにしても今後の研究開発に期待したいと思います。

投稿者: みなと芝クリニック


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