クリニックブログ

2015.03.05更新

大学の非常勤講師や学会の評議員をしていますと、学会誌の投稿論文の査読を依頼されたり、意見を求められることがあります。最近思うのですが、研究方法は高度であるにも関わらず、考察や結論に至る根拠が実験データを基にするのではなく、他人の論文の引用だけで済ましたり、単に推測だけにとどめ今後の研究に期待するなどで終わっている論文が多いような気がします。恐らく研究を始める段階でとりあえずやってみて、結果が出てから考えればいいということなのでしょう。ですから結果が出てから結論につじつまを合わせるような考察をしてしまうのです。通常は研究計画の段階である結論を導きたいと考えた時に、どのようなデータが必要であり、そのためにどのような実験を行うかをシミュレーションします。研究は発想の次にこの段階が重要で、いろいろ論文を読んで検討します。質よりも量を重視した最近の傾向の弊害と思われます。多くの論文を出せば点数が上がり出世できるという風潮がある以上仕方ないのかも知れませんが、やはり指導者がきちんと若い研究者を指導するべきです。学位論文もコピペという話もありました。インターネットにより若い人の情報収集能力は向上しましたが、考える力が衰えているという報告もあります。私と同世代はそろそろ教授や指導者の立場にある人が多いと思います。我々がしっかりと責任を自覚していかなければならないと思います。

投稿者: みなと芝クリニック


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